光琳燕子花と広重江戸百景

morio01012010-05-08

江戸時代の絵画を楽しむ一日になった。
まずは青山の根津美術館*1尾形光琳の「燕子花図屏風」(国宝)を愛でた。この美術館きっての逸品である。週末であるのにもかかわらず、さほど混んでもいなかった。これだけだと集客力はそれほどでもないのだろうか。ともあれ、じっくり楽しむにはちょうどよかった。印刷物などで見るほどの煌びやかさはないものの、構図の妙や大胆な筆遣いにぐっと来た。折しもこの美術館の庭園の燕子花も満開で、これもまた見事であった。
もうひとつは原宿の太田記念美術館*2で公開されている歌川広重の「名所江戸百景」である。こちらもまたよく知られた浮世絵の名品である。作品点数が多いため、前後期で半分ずつの公開となっている。ここでも綺麗な刷りの現物を見る喜びに浸る。色を重ねていく過程や使用する道具のことなども丁寧に解説されていて好もしい。この美術館は初めて訪れたのであるが、騒がしい表参道から一筋入っただけでまるで別世界のような静けさ、落ち着きがある。
続けて国立新美術館で開催中の「ルーシー・リー*3」と「オルセー美術館展 ポスト印象派*4」に行きたい。