iPhoneの目

morio01012010-06-16

家で蠢くように仕事をする。いい加減座り続けるのにも飽きてきた頃、青空が見えたので、自転車で新宿まででかけることにした。
エプサイト*1で開催中の三井公一*2写真展「iの記憶」を見に行く。すべてiPhoneで撮影、加工した写真が展示されている。しかし、居並ぶ作品を見ていると、当たり前のことながら、写真はハードではなく撮る人の世界観や表現力こそがすべてであることがわかる。高いカメラやレンズで撮ったからと言って、必ずしもいい写真ができあがるわけではない。断じてない。そんなことをあらためて思い知らされる。
とはいえ、iPhoneという携帯デバイスで撮ったということも、今の時代を映す出来事として、おおいに意味を持っているであろう。撮って加工して作品として出す、この一連の作業が掌の中の小型機器ですべて完結するのである。この小気味よさ、足るを知る感覚、とてもいいと思う。
会期は明日まで。もし携帯で写真を撮ることに関心のある方にはぜひ見ていただきたい写真展である。お知らせするのがあまりにも遅いのは、ごめんなさい……。夏には今回の写真展の作品も含めた写真集*3も出るとこのこと、これもまた楽しみである。
帰り道、ポツポツと来るのを気にしながら、いつもの升本屋@笹塚*4かりんとうを買って、大急ぎで帰ってきた。