プレイバックももえ

どの芸能人＠過去を贔屓にしていたかの話になると、まともに世代がばれてしまう。でもまぁいいではないか。私にとってのアイドルは山口百恵でした。
彼女が引退して早30年、すごい年月が流れてしまった。溜息しか出ない。そしてそれを記念して企画モノの大きなDVDボックスが発売になった。ひとつは「ザ・ベストテン　山口百恵　完全保存版　DVD BOX」、もうひとつは「山口百恵 in 夜のヒットスタジオ [DVD]」である。いずれも伝説の歌謡番組として一時代を築き上げたものであった。
なにしろ当時は録画装置などまったくない時代である、見るならリアルタイムで見るしかない。しかも１回きり。その真剣度たるや、今時の「いつでも何度でも見られるし」などという温い覚悟とはまったく比べものにはならない。もう命がけくらいの勢いだった。若いっていいね。
そして驚いた。なんといくつかの場面がしっかり記憶の底から甦ってきたのである。５分足らずの映像が30年以上の時を越えて、わが脳内に生き続けていたことに感動を覚えた。他のことはどんどん忘れているというのに……、昨日の昼ご飯とか。
「ベストテン」の方は主に後期の楽曲だけなので、「夜のヒットスタジオ」の方を購った。「夏ひらく青春」から「さよならの向こう側」までしっかり揃っている。それ以前は中学生だったためか、売れていたはずなのに出番がない。致し方なし。これと「伝説から神話へ 日本武道館さよならコンサート・ライブ-完全オリジナル版- [DVD]」で、しっかり山口百恵を堪能したい。
日本歌謡界のディーバは、美空ひばりと山口百恵をおいて他にはいないと思います。