上田秋成没後200年

morio01012010-08-19

二日続けて京都へ。それにしても暑いことこのうえない。
京都国立博物館では没後200年を記念して上田秋成展が開催中である。いつもなら京都駅から歩いて往復するのに、今日は往路でバスを使った。汗まみれではゆっくり鑑賞どころではない。
工事中でさえない風情の京博にはほとんど人がいない! やはり江戸の文人の企画ではマニアックすぎるのだろう。驚かされるような国宝が出品されているわけでもなく、また目に鮮やかな絵画が目白押しということでもない。何も知らずに飛び込んでもおもしろいものではない。
秋成のものした著作を中心に置き、合わせて彼と交友のあった文人や画家たちの作品を集めている。円山応挙伊藤若冲池大雅らの絵はさすがに迫力を持って迫ってくるけれど、それ以外は地味な版本、写本が中心である。私の敬愛する本居宣長に激しい敵愾心を燃やしていた「雨月物語」作者の、意外に広範囲な交流を知ることができた。ただ展示点数が少なく、あっという間に見終えてしまった。京博でする企画展としてはかなりの物足りなさをおぼえた*1
帰りに京都駅で見かけた観光の人々、みんな辛そう……。酷暑だもの。

*1:内容はともかく