運慶とか世界遺産とか

morio01012010-11-17

円成寺大日如来が表紙の「別冊太陽*1 運慶」(平凡社)と、興福寺の阿修羅が睨みをきかせる「関西の世界遺産*2」(京阪神エルマガジン社)の二冊を、表紙につられて買ってきた。ともに美麗な写真が数多く掲載されており、パラパラと眺めるだけでもしっかり楽しめる。
いわゆる旅行用ガイドブックはやたら飲食店や土産物のことばかりを紹介していて、まったくもって閉口させられる。そんなにあれやこれやと食べてられませんよ。それに較べてこの二冊はそういうことがない。説明すべきことを適度に整え、「行ってみたい」「実物が見たい」と思わせるような控えめなところがよい。
来春、神奈川県立金沢文庫で運慶の特別展*3が開催される。数少ない運慶の真作が一堂に会するという*4円成寺大日如来ももちろんやってくる。どんなに素晴らしい荘厳さに包まれる空間になるのだろう。