まさにその日に忠臣蔵

morio01012010-12-14

毎年恒例の職場の催事である歌舞伎鑑賞会があった。冷たい雨に濡れながら国立劇場*1に向かう。
今年の師走公演は「仮名手本忠臣蔵*2」である。定番中の定番だ。毎年この時期に必ずしも忠臣蔵をかけるわけではなく、2006年の真山青果「元禄忠臣蔵」、2007年の河竹黙阿弥「清水一角」他以来のことである。ともあれよく知った物語であり、安心して観ることができる。
年末の配役が豪華になるのはいつものことのようで、今年も松本幸四郎市川染五郎など有名どころが揃っている。彼らが出てくるだけで舞台全体が華やかな気配に包まれるような感じがする。けだしスターとはこういうものだろう。途中休憩を挟みたっぷり5時間、最後はへとへとになりながら*3、四十七士が本懐を遂げる場面まで付き合った。ファンタジーな色合いの濃い忠臣蔵の世界に酔った。
夜は懇意にする顧客達と渋谷で忘年会を開いた。こっちでも酔った。

*1:http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/

*2:http://www.ntj.jac.go.jp/performance/3591.html

*3:ついつられて大向うと対抗しようとする顧客を制するのにくたびれる。百年早いと説き伏せた。