東京タワーに思う

この地の人々の郷愁を誘う東京タワーも、余所者には典型的な観光地以外の何ものでもない。東京暮らしはまもなく6年が過ぎようとしているけれど、いまだに東京タワーは異国の象徴である。懐かしさではなくもの珍しさ。そしてこの333メートルの塔は、来春完成する東京スカイツリーにいろいろなものを奪われてしまうのだろう。
しかし、建造物としての存在感、もっというと色気のようなものは、断然東京タワーの方が勝っているように感じる。針穴写真を撮りにでかけて*1、露光する間じっと見つめながら、綺麗だな、通天閣と設計者*2は一緒でもずいぶん違う、なんかずるい、そういうことを考えていた。
およそ10年ぶりになるだろうか、展望台(低い方)にも上ってきた。非日常のフロアは東京の夜景を楽しむ観光客や修学旅行生で賑わっていた。いつまでも残ればいい。
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*1:実は初めて

*2:内藤多仲