血みどろのち針穴

morio01012011-03-08

三月の新規顧客獲得大作戦の後始末会議がある。これで年度内の作戦はすべて終了となる。
午後から時間ができたので、行くかどうか、逡巡していた映画「冷たい熱帯魚*1」を観ることにする。なにしろ殺人そのものを描くもので、最も苦手な部類の映画である。おまけに死体処理のあれやこれやもものすごいと噂されていたし。それでも園子温監督の最高傑作とか、日本映画史上に燦然と残る作品などの声が聞こえてきて、意を決して(いや、ほんとうに)テアトル新宿に向かった。いつでも逃げ出せるように出口に一番近い席を取り、身を固くして観ていたけれど、気合いを入れすぎたせいか、さほどの衝撃を受けることもなく、無事にエンディングを迎えた。肩凝りまくり。詳細は後日に。
紀伊國屋書店で幾冊か本を購い、西新宿のエプサイト*2へ。マイケル・フェザー*3の「静寂とカオス 東京*4」というピンホール写真展を観る。エプソンのプライベートラボにある大型出力機によって制作された大判の作品が15点並べられている。いずれも東京の風景をzero612fで撮影したものである。私も同じカメラを使っているため、それをきっかけにしてしばらく針穴談義を楽しんだ。やはり作品を前にして写真家本人から聴く説明はなによりも勉強になる。来日して4年目の外国人の目に映る東京の景色は、この街に長く住む人々のそれとはきっと違う。