二つの写真と一つの音楽

洋書写真集専門店のShelf*1から届いたメールマガジンに、マイケル・ケンナ*2の新刊が掲載されていた。さっそく注文して、今朝届いた。『Philosopher's Tree』『Tranquil Morning』と題された二冊*3には、それぞれケンナの得意とする木と朝の写真が収められている。オリジナルの写真集に掲載されていないものもあるようで、思慮深い木の姿や静謐な早朝の光景をまとめて堪能することができる。価格も手ごろだし*4、気軽に楽しむにはよい選集であると思う。
午後は、今日が最終日のエドワード・レビンソンの針穴写真展「マインド・ゲームズ」を観るために、四谷のクロスロードギャラリーへ。針穴を三つ持つ「ピンホールブレンダー」というカメラで撮影した写真を展示する。三つの針穴を同時に開ければ、パノラマのような広大な写真も撮れるし、それぞれの針穴から別の風景を流し込めば、フィルム上でコラージュも作成することができる。レビンソンが取り組むのは主に後者である。複数のイメージのぶつかり合いは、時として予期せぬドラマを生み、感興を催すけれど、中には意図がよく伝わらないものもあった。純粋にイメージとして楽しめばいいのだろう。
夜は矢野顕子上原ひろみのライブである。今晩の演奏も格別なものだった。このことは後日に記す。また来年の冬(あるいは東京ジャズのある夏)まで上原の生演奏が聴けないのが哀しい。

第2弾の公開が決まったのね。

*1:http://www.shelf.ne.jp/

*2:http://www.michaelkenna.net/

*3:http://www.shelf.ne.jp/stock/stock24.html#5417

*4:オリジナル写真集は高価、その値打ちは十分あるけれど