恒例の忠臣蔵

morio01012011-12-13

今年も職場の顧客を引き連れての歌舞伎鑑賞にでかける。12月は時節柄どうしても忠臣蔵ものになってしまう。しかし、歌舞伎以外でも活躍する高名な俳優が登場するので、ミーハーな私にはちょうどいい塩梅である。今年の出し物は真山青果の「元禄忠臣蔵*1」である。2006年の年末に全編公演を行った時にも観劇しており*2、今回で2度目となる。
前回は大石内蔵助松本幸四郎が演じた。今年は中村吉右衛門だ。同じくこの世界の重鎮ではあるけれど、ずいぶん印象の違う内蔵助だった。颯爽と重厚とでも言えばいいだろうか。2人の持ち味の違いが感じられて興味深かった。ただ真山青果の作るものは、近代の西洋演劇のありようを取り込んだとされるだけあって、動きよりも会話が重視されている。ために、ほとんど演者が移動せず、しばしば夢の世界へ誘われた……。まだまだ自分に修行の足りないことを思い知らされた。
帰りは渋谷の黄色い看板の音盤屋に立ち寄り、予定通り散財。