細見美術館で若冲

Lmagazine (エルマガジン) 2008年 07月号 [雑誌]大雨洪水警報を呼び込んだ夜半の雨はすさまじかった。どれほど降ったとしても、雨の音がはっきり五月蝿いと感じることはあまりない。しかし、昨夜はとにかく五月蝿かった。
その雨も朝には収まる。昼ご飯をとってから、ゆるりと京都に出向いた。開館十周年を迎えた細見美術館*1の特別展を見に行く。「江戸絵画の夢と光」と題し、いまや圧倒的な人気を誇る伊藤若冲をはじめとして、葛飾北斎尾形光琳円山応挙酒井抱一池大雅らの作品が展示されている。50点にも満たない展示であるが、見た目の華やかさに頼るのではない、じっくりと鑑賞させる滋味深い作品が選ばれていると感じた。とりわけ若冲糸瓜群虫図」「鼠婚礼図」、北斎「夜鷹図」、乾山「銹絵牡丹唐草文向付」などに心惹かれた。
江戸の美術を楽しんだあとは、先週*2もお邪魔した瀬野里美さんの針穴写真展に再び赴く。今日は東京のしきはんさんと大阪のtearoomさんが見えるので、ご挨拶がてらうかがったのである。なお瀬野さんの個展*3は一週間会期が延長されるとのこと。針穴写真好きな方、ぜひぜひ。
「L magazine」の最新号は安藤裕子が表紙である。手作り系、アンティーク系の家具屋が紹介される特集はおもしろい。
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右側に立つ大阪の人と左側に立つ東京の人、きっと習性 / いわゆる京都の路地