細見美術館で若冲
大雨洪水警報を呼び込んだ夜半の雨はすさまじかった。どれほど降ったとしても、雨の音がはっきり五月蝿いと感じることはあまりない。しかし、昨夜はとにかく五月蝿かった。
その雨も朝には収まる。昼ご飯をとってから、ゆるりと京都に出向いた。開館十周年を迎えた細見美術館*1の特別展を見に行く。「江戸絵画の夢と光」と題し、いまや圧倒的な人気を誇る伊藤若冲をはじめとして、葛飾北斎や尾形光琳、円山応挙、酒井抱一、池大雅らの作品が展示されている。50点にも満たない展示であるが、見た目の華やかさに頼るのではない、じっくりと鑑賞させる滋味深い作品が選ばれていると感じた。とりわけ若冲「糸瓜群虫図」「鼠婚礼図」、北斎「夜鷹図」、乾山「銹絵牡丹唐草文向付」などに心惹かれた。
江戸の美術を楽しんだあとは、先週*2もお邪魔した瀬野里美さんの針穴写真展に再び赴く。今日は東京のしきはんさんと大阪のtearoomさんが見えるので、ご挨拶がてらうかがったのである。なお瀬野さんの個展*3は一週間会期が延長されるとのこと。針穴写真好きな方、ぜひぜひ。
「L magazine」の最新号は安藤裕子が表紙である。手作り系、アンティーク系の家具屋が紹介される特集はおもしろい。
右側に立つ大阪の人と左側に立つ東京の人、きっと習性 / いわゆる京都の路地
*1:細見美術館 http://www.emuseum.or.jp/index.html
*2:5月17日付日記 http://d.hatena.ne.jp/morio0101/20080517
*3:「Un Homme, Une Femme」 http://www.keibunsha-books.com/gallery/index.html