雑誌で興奮する

morio01012008-06-11

松陰神社前商店街にある小さな書店で「CasaBRUTUS」の最新号を購う*1。100号記念の特集は「日本の美術館・世界の美術館」である。いずれ劣らぬ魅力的な美術館ばかりで、うっとりしながらページを繰る。もっとも、国内はともかく、海外の美術館にはおいそれと行けるわけもなく、あくまでも目の保養として眺めるのみ。
その中で一つだけ行けるところを見つける。ヴェネチアのパラッツォ・グラッシ*2である。カナル・グランデ沿いに建つ18世紀の貴族の邸宅を安藤忠雄に改修させてオープンしたという。なんという幸運。運河に映る端正かつクラシカルな外観がすばらしい。きっとここで針穴する。同じカナル・グランデの河口(サン・マルコ広場の対岸)には、やはり安藤が手がけるプンタ・デラ・ドガーナという新しい美術館が建設中である。9月には間に合わないけれど、工事中の姿を見るだけでも値打ちがあるだろう。工事用に張り巡らしたネットがちょっと素敵なのだ。
仕事で行くのに、遊ぶことばかり考えている。ヴェネチアの路地や水路や広場で針穴写真をたくさん撮るのを楽しみにしている。
買いそびれていた「ニッポンのモダニズム建築100」という特集の「CasaBRUTUS」をあわせて手に入れた。エキスポタワー・そごう旧心斎橋店・希望ヶ丘青年の城・千里中央地区センタービルなど、なじみのあった今は亡き建物に涙する。