竹下通りからやなぎみわへ

morio01012009-03-21

中学生を原宿まで引率し、竹下通りでリリースする。とてもじゃないけど、あのカオスに身を投じる蛮勇はない。待ち合わせの時間まで2時間ほどあったので、東京都写真美術館*1で開催中のやなぎみわ*2の「マイ・グランドマザーズ*3」を観に行くことにする。
やなぎの写真展は2004年9月に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館*4で開催された「少女地獄極楽老女」を鑑賞して以来である。
  その時の鑑賞記 → 2004年9月6日日記
「マイ・グランドマザーズ」は若い女性が思い描く50年後の自分の姿を作り上げるというもので、今展ではシリーズの全作品が公開されている。全26点のうち丸亀以降の新作が6点である。寓話化された内面が形而下のものとして白日の下にさらされる手法は、やはり衝撃をもって何かを訴えかけてくる。欲望や感情が先鋭的に具象化されるため、どの写真を見ても気持ちがざわめいてくる。人間の心の生な部分を見せられる事への畏れとでも言えばよいだろうか。終末感が色濃いということももちろんある。紡ぎ出された物語とともにじっくりと味わってきた。6月からは大阪の国立国際美術館*5でも巡回展がある。
恵比寿から取って返して再び原宿。渋谷まで散歩がてら歩く。代々木第一体育館*6では春の高校バレーの大会が催されており、ジャージ姿の少しサイズ大きめな高校生たちがあたりを闊歩していた。