国宝漬け

morio01012010-03-28

今日も奈良へ。古臭い物が見たいと所望する娘を引き連れてでかけてきた。王道の国宝巡りとあいなった。
1 興福寺*1
今春、国宝館が改装されて、内部の仏像がガラスケースなしの状態で展示されるようになった。八部衆十大弟子などを遮るものなしで生々しく鑑賞できるのである。仏像ビギナーの高校生にはもってこいである。日曜日で混雑を心配したのだけれど、思ったほど観光客もおらず、思う存分、国宝群を堪能することができた。阿修羅たちは何度見ても素敵である。
2 東大寺*2
定番中の定番、東大寺にも立ち寄る。しかし、目的は大仏ではない。法華堂(三月堂)である*3東大寺創建以来の建物と仏像が残っているのは、ここだけであり、しかもこの5月で修理のためにいったん閉じられてしまう。さらに、現在安置されている国宝の仏像は分蔵されることも決定している。現在のままの形で濃密な天平の雰囲気を味わえるのもあとわずかである。見納めとなる空間をしっかり目に焼き付けた。大仏はパス。
3 新薬師寺*4
春日の原生林を抜けて、新薬師寺に至る。人だらけの東大寺とは違い、ここは人少なで長閑である。奈良時代の建物と十三体の仏像(どれもこれも国宝)をゆっくり鑑賞するにはありがたい。いつものことながら、塑像の十二神将がおもしろくて、ぐるぐると堂内を何周も巡回してしまう。
あとは中谷堂の餅を食べたり、ならまちを歩いたり、猿沢池の亀を冷やかしたり。引率する方もされる方も楽しめた。