芸術の真夏

morio01012010-07-23

お日様が傾きかけるまでは家の外に出たくない。そう思うほど暑い。日射しが痛い。おやつ時を過ぎる頃にようやく家を出た。

清澄白河から六本木をはしごして、綺麗なものを堪能する。
しきはんさんの地元をテーマにした針穴写真展は今回が3回目になる。京都、銀座と来て、いよいよお膝元のギャラリー*3での写真展である。写真家の大西みつぐ氏が中心になって運営される「深川フォトセッション」の一環として開かれた。萬年橋のたもとにあるとても雰囲気のよい一軒家の二階部分を、隅田川周辺で撮影した針穴写真が彩っていた。界隈の空気感や気配を封じ込めた写真のすばらしいことは言うまでもない。展示の仕方も一捻りあっておもしろい。とりわけ丁寧に作られた大型カメラオブスキュラは秀逸で、隅田川の景色が見事に一幅の絵となって映し出されていた。
1時間ばかりいて、国立新美術館に移動する。連日超満員と聞こえてくる印象派展を観る。週末だけは夜8時まで開いており、そこを狙うと少しは人も減る。とはいえ、けっこうな混みようで、展示室内は大勢の汗の臭いで満たされている。ちょっと嫌な感じ。100点以上の作品が展示されるなか、やはり人気はモネ、ゴッホゴーギャンルノワールセザンヌロートレックらのビッグネームである。ゴッホの「星降る夜」の深々とした青にしみじみとし、シスレーシニャック、スーラの華やかな画面に心が軽くなった。最近は和モノをよく見ていて、西洋絵画は久しぶりであった。なんだか新鮮に感じられた。
晩ご飯にアジアンソウル@三軒茶屋グリーンカレーを食べて帰る。気持ちもお腹も満腹になった。