老舗のすあまを食べる

morio01012010-09-12

東京の東側の人たちのソウルフード「すあま」。大阪人の私にはよくわからない代物であるのは言うまでもない。それに初めてチャレンジしたのは1年半前の冬の熱海のことであった*1。しかしながら、やはり本家本元、いわゆる江戸のすあまを食べないことには真実を知ったとは言えない。
などということを、ずっと以前から江戸っ子*2に話していたところ、はりたま最終日に買ってきてくれました。創業明治40年の深川伊勢屋*3のすあま。正真正銘、江戸のど真ん中の老舗の逸品である。以前食べたものの記憶がもはや薄れかかってはいるのだけれど、薄甘い餅のような代物だったと思う。それがどうも微妙に違う。はっきりと三色団子に近い。ただし湿り気はすあまの方が少ない。みっちりと詰まった身は噛み切ろうとする歯をしっかりとした弾力で押し返す。美味いじゃないか。
これでようやくすあまを語れるようになった(はず)。次はいまだ納得できない「ちくわぶ」について、深く考えさせていただきたい。あんなぶよぶよしたものは美味しくないと思うのですが。
針穴魂の4回目の写真展も無事に終了した。最終日にも大勢の方々がギャラリーに来てくださった。終わりの日としては、これまでにないほどの忙しさで、嬉しい悲鳴をあげていた。どうもありがとうございました。