京都で過ごす日曜日
なかなかオフにならない娘の部活が、折良く休みとなったので、所望されていた古臭いものを見せに京都に連れて行く。
朝の遅い時間に出発する*1。着くともう昼時である。駅地下のポルタにある東洋亭でハンバーグなどを食する。最初に出てくるトマトサラダ*2は、ナイフでスパッと切れる締まった果肉が好ましい。ハンバーグもおいしゅうございました。くちくなったお腹を抱えて西本願寺へ向かう。
今秋の非公開文化財特別公開*3の対象になっていて、ここでは飛雲閣*4と経蔵*5を見ることができる。飛雲閣は言わずとしれた三名閣*6の一つである。金閣、銀閣は何度も接してきたけれど、ここは初めてだった。秀吉の聚楽第とも関わりがあると言われている建築物は、質素ながらも豪壮な造りである。摘星楼などの名付けがロマンチックで素敵だ。
親鸞聖人を愛でた後、七条通を西から東へまっすぐ歩いて、三十三間堂*7に辿り着く。ここはとてもわかりやすい。仏像に特に関心がなくても一目瞭然、群れなす千体の千手観音に尋常ならざるものを感じることができるし、後白河天皇や平清盛といったこの寺ゆかりの人物の知名度も極めて高い。通し矢でも有名だ。教科書的な知識で楽しく遊ぶことができる。
おやつ時を過ぎる。三条まで京阪で移動し、スマート珈琲店で甘いものを食す。フレンチトーストもプリンもうっとりするほど美味である。席に着くまで少し待たされたこともすっかり忘れるほどだ。これで紫煙さえなければ文句はないのに*8。
目もお腹も満ち足りた一日となった。夜の新幹線で東京へ。
*1:朝、弱し……
*2:湯むきされたトマトが丸ごと一個出てくる
*3:http://www.kobunka.com/hikoukai10aki.html
*4:飛雲閣 http://www.hongwanji.or.jp/about/kenzo/04.html
*5:経蔵 http://www.hongwanji.or.jp/about/kenzo/13.html
*7:三十三間堂 http://sanjusangendo.jp/
*8:分けてくれるだけでもぜんぜん違う
