嗜好

回答と解答は別物

村上春樹がノーベル文学賞を取り逃した夜、彼の新作インタビュー集を読んでいる。 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』(文藝春秋)には1997年から2009年までに国内外で村上の受けたインタビューがまとめられている。この時期に書かれた作品を時系列で…

iPhoneでフィットネス?

天高く馬肥ゆる秋を待たずして肥えてしまっている今日この頃。町田から世田谷に移ってから二年半、どうにも成長期を迎えてしまって困ったことになっていた。これで自転車に乗らず、散歩にも行かなかったら、ものすごく恐ろしいことになっていただろうと、容…

京都でいいものを見たい

半年に一度、京都のよいものを見せてもらえる催事がまた巡ってくる。 平成22年度 第46回京都非公開文化財特別公開 11月上旬は忙しいことになりそうである。まずは金閣・銀閣と並ぶ京都三名閣とされる西本願寺の飛雲閣(国宝)はぜひとも見に行きたい。それか…

東京スカイツリーを見に行く

2012年春に開業予定の東京スカイツリーは、今日までで470mの高さになっている。完成すれば634mになる。およそ4分の3くらいであろうか。世田谷にある職場自室の窓からもよく見えている。 天気もいいし、自転車で足下まで行ってみることにした。 ポケロケに…

奈良の至宝

奈良国立博物館*1で開催中の二つの特別展では、いずれもこの旧都に残る珠玉の仏像を拝むことができる。 今夏、旧帝国奈良博物館本館(重要文化財)はなら仏像館と名称を改め生まれ変わった。その開館記念展「至宝の仏像*2」は、奈良博所蔵あるいは寄託されて…

iPhoneにATOK

iPhoneの日本語環境はかつてのことえり@MacOSを思い出させるような誤変換、珍変換をしてくれる。それをおもしろがるくらいの余裕はある。でも時々イラッとさせられることは否定しない。特にあってしかるべきものがまったく出てこない時は、画面に向かって小…

勝手にアド街補完

先週の土曜日に放映された「アド街ック天国」(テレビ東京)は松陰神社前を扱っていた。7月頃に漏れ聞こえてきたところでは取材を断った店がけっこう多いとのことで、いったいどういう内容になるのか、楽しみなような怖いような、そんなどっちつかずの思い…

国宝ラブ

この秋の東京国立博物館では奈良の大横綱である東大寺を全面的に展開する。催しには「光明皇后1250年御遠忌記念 特別展 東大寺大仏―天平の至宝―*1」という長ったらしいタイトルがついている。残念ながら盧舎那仏*2をはじめとする仏像類は出ないようであるが…

イルミナイト万博

今朝の朝日新聞の記事*1でちょうど今日から始まることを知る。太陽の塔の前でLEDで照らされる風船が700個も浮かぶ景色は必見だろう。 あまり早く行っても暑いだけだから、夕焼けになる時間を狙って、電動自転車ででかける。今春の「目の点灯」イベントよりず…

島が呼んでいる、かも

梅雨も半ばを過ぎると、夏になったらどこに行こうかとうずうずし始めて、まったくもって尻が落ち着かない。 いくつか行きたいところはある。その中でも瀬戸内国際芸術祭が開催される岡山、香川の島々に心が惹かれている。このイベントにも関わる直島や犬島は…

林檎板一ヶ月

iPadが手元に来て一ヶ月が経った。常に手元に携えて、何かしら触っている。 訳知り顔な人が斜に構えて言うような代物では決してない。すなわち「ちょっと大きなiPhone/iPod touch」という類型的で陳腐な見方はまったく当たらない。ろくに触りもせずに批判す…

白い林檎まで待ち

今日の林檎方面の大騒動*1を心静かに見守る。白が出ていたら、こうはいかなかったはず。梅雨が明けて、真夏の日差しが降り注ぐ頃までじっと待つのみ。 *1:http://www.asahi.com/business/update/0624/TKY201006240152.html

その後のiOS4

iOS4にしたiPhone3GS、快調に動いているものの、ちょっとしたトラブルがないこともない。たとえばカメラロールの写真が一部抜け落ちていたり、絵文字キーボードが設定しているのにも関わらず出てこなかったり。前者は同期し直すと見えるようになるし、後者は…

iPhoneの脳を入れ替える

夜半すぎ、予定通りiPhone用iOSの新しい版がリリースされた。いつものように後先を考えず、さっそくアップデート作業に取りかかり、20分くらいですべてが片付いた。あまりにもあっけなく終わって拍子抜けする。 何かできるようになった*1からということでは…

懐かしい王子に再会

iPad/iPhone用のおもしろそうなアプリがないかとiTunesのapp storeを彷徨っていると、とても懐かしいタイトルが目に飛び込んできた。「プリンス・オブ・ペルシャ*1」である。 1991年の秋に初めてのマックを手に入れて、ほどなくこのアクションゲームに出会う…

林檎板を実戦投入

先週の発売日に手元に届いたiPad*1を本業のプレゼンのようなものに投入した。 これまではMac上のkeynoteで作成したファイルを画像として書き出し、それをフォルダ単位でiPod nanoに読み込ませて、プロジェクターに投影するという手順を踏んでいた。確かに持…

林檎の板が来た

朝一番で配達されてもいいように、めったにしない早起き*1をしてiPad*2を待ち構える。しかし、そういう時に限ってなかなかやってこないのである。締切間近の仕事を今日も今日とて粛々と進めながら、ちょっと落ち着かない気分で待ち続けていると、昼の声が聞…

林檎の板を予約する

今月の28日に発売されるアップルのiPad*1の予約受付が始まった。 iPadの使い方 http://www.apple.com/jp/ipad/guided-tours/ 日付が変わったらすぐに受け付けてもらえるのかと思い、しばらく待っていたのだけれど、そのうち眠くなってしまって、轟沈……。朝(…

コンビニの企画で踊る

プレゼンのようなものをいくつかこなし、夜は顧客達と下北沢で酒宴とあいなる。年度初めの恒例行事である。 そしてエヴァンゲリオン。劇場版「破」のDVD/BR発売記念の企画や催事が、青看板のコンビニ各店舗*1で今日から実施されている。第3新東京市の舞台と…

iPhoneにシソーラス

辞書は何冊あってもいい。 「大辞林」や「ウィズダム英和・和英辞典」などのiPhone用アプリを開発している物書堂*1が、今度は角川書店の「類語新辞典*2」アプリをリリースした。ことばを意味によって分類、配列するシソーラス辞典である。一般にはなじみが薄…

河内長野のお宝拝見

一年にたった二日間*1だけしか見せてもらえない仏様が大阪にある。河内長野市にある観心寺*2の本尊、如意輪観音菩薩像である。今年は幸運にも両日が土日となり、これを逃せばまたしばらくは見に行けなくなる。これのために東京から無理やり帰ってきたのだっ…

新幹線で新幹線の本

たまに東京駅から新幹線に乗る。東京駅自体には思い入れはないのだけれど、無機的な品川駅に比べて、風情や旅情のようなものの澱を感じられて好ましい。 今日は少し早めに家を出たので、皇居の東御苑*1を散策した。風景自体はお城が見えない大阪城公園と言っ…

ある日森の中熊さんに

歌のイメージそのままの表紙に萌える。木にへばりついている小熊の愛らしさと言ったら。とても猫っぽい。 アメリカにある世界最大の樹木ギガントセコイアが見たい。知床原生林や白神山地に迷い込みたい。屋久島や西表島に上陸したい。根っからの非アウトドア…

秀吉も愛でた桜

平安時代に創建された醍醐寺*1は、慶長年間に豊臣秀吉が催行した「醍醐の花見」で名高い。満開も近いとのことででかけてきた。そして圧倒された。 短い参道に続く総門を抜けると、右も左も桜、桜、桜である。広大な敷地が見事に桜色に染まっている。およそ八…

国宝漬け

今日も奈良へ。古臭い物が見たいと所望する娘を引き連れてでかけてきた。王道の国宝巡りとあいなった。 1 興福寺*1 今春、国宝館が改装されて、内部の仏像がガラスケースなしの状態で展示されるようになった。八部衆や十大弟子などを遮るものなしで生々しく…

顔がたくさんあるものを愛でる

奈良県桜井市にでかけてきた。この地にはまだ拝んだことのないスーパースターがおわします。やっと、会える。 桜井駅からバスで十分ほど揺られた後、息を切らしながら少し険しい山道を登ると、聖林寺*1に到り着く。奈良時代に創建された古刹である。この寺に…

太陽の塔を愛でる

奈良か京都にと思いながら、冴えない空模様に負けて家から出られない。せっかくの梅の季節なのに。ちょっとした梅林のある万博公園に出向き、早春の忘れ物を取り返した気になる。やっとまともに梅を見た。 梅林では、毎度のことながら、ごついカメラと三脚で…

四国が呼んでいる

今はなき関西の情報誌「Lマガジン」を出していた出版社から刊行されている「Meets Regional」。これまた関西中心の紙面構成であることには変わりはないのだけれど、時々、その周辺地域の特集を組むこともある。今月号は四国*1を扱う。 関東の人に聞くと、旅…

もはやN700系しか

前日の運行が東海道新幹線では最後となってしまった500系。こうなると、もうN700系*1以外に乗る気が起こらない。これまでの車両に比べて静かな客室、余裕のあるシート、いつでも安心コンセント、ノートパソコンも置ける広いテーブル*2、無線LAN*3など、快適…

500系のぞみ乗り納め

まもなく姿を消す500系ののぞみ*1。1997年に華々しく登場し「のぞみ1号」を務めた最速エースは、わずか13年の運用で東海道新幹線から撤退することになる。良くも悪くもその特異な姿形と性能が徒となってしまった。人気の高さに反してわずか9編成しか作られ…