2010-01-01から1年間の記事一覧

青い空がうらめしい

よく晴れた。絶好の自転車日和だと思いながら、至急準備しなければならなくなった書類を部屋に籠もってしこしこと書き上げる、までいかなかった。恨めしい。 夕方までiMacを睨んでいたので、すっかり肩が凝ってしまった。iMacの画面の高さが微妙に合わなくて…

応挙の松

屏風に描かれた松といえば、長谷川等伯の「松林図屏風」(東京国立博物館蔵:国宝)のことがただちに思い起こされる。深遠なる空間に明滅するかのように揺蕩う松林の姿はただただ美しい。その等伯から遅れること約200年、円山応挙にも息を飲む松の屏風の名品…

ちびエアに蹌踉めく

恒例のアップル祭に付き合って明け方まで起きていた。しかも今回は待ちに待ったMacBookAirの新型が発表されるとあって、期待感はいや増すばかりであった。なにしろ昨冬から出るぞ出るぞ出るぞと囁かれ続けて早9ヶ月、泳げる頃には必ずなどと言われたりもし…

東京で東大寺を見る

今年の東京国立博物館は東大寺である。昨年は興福寺、一昨年は薬師寺であったから、奈良の大古刹が続いて帝都に招かれたことになる。 しかし、今年の「東大寺大仏 天平の至宝」展が過去二年のものと決定的に違うのは、名前だけで高い集客力を誇るアイドル仏…

来る人去る人

今年度の新規顧客獲得大作戦第1回目の成果発表の会議があった。最初はそれほどの数ではないので、あっという間に終わる。その後、悩み多き顧客の相談に乗る。あとちょっとで契約満了なんだから、切れてしまわないでがんばってね。

長島有里枝の話を聴く

青山ブックセンターで長島有里枝と寄藤文平のトークショーを聴いてきた。 http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201010/swiss_mswiss1016.html 長島とともに第26回(2000年度)の木村伊兵衛写真賞を同時受賞した蜷川実花は、高名な舞台演出家の父親を持つことも…

猛虎妄想

虎終戦。 8月下旬あたりから繰り返された既視感のある負けっぷりだった。かつての暗黒時代だと、初夏の頃にはもうすっかり忘れて生活できた。近年のように中途半端に最後まで粘られると、ダメだった時のダメージが大きすぎる。 早々に監督以下の留任が発表…

きょうのできごと

半袖で十分な陽気。 三軒茶屋周辺では大道芸のイベントが開かれていた。あたりは親子連れであふれかえっていた。 青山ブックセンターで長島有里枝と寄藤文平のトークショーを聴く。こういうのは作家の覚悟とか仕事の裏話を聴くのが楽しい。 上野に移動する。…

カメラ・オブスクラを作った

戯れにカメラ・オブスクラを作ってみた。 この装置は小さな穴を通して差し込む光が、暗い箱の背面に外景の倒立像を映し出すものである。今のカメラの原型とされる。早く欧州の画家達がこれをスケッチのために活用しており、たとえばかのフェルメールなどもこ…

猫・猫・猫

荒木経惟の『チロ愛死』(河出書房新社)のあと、クラフトエヴィング商會の『猫*1』(中公文庫)と南木佳士の『トラや』(文春文庫)を続けて読んだ。すっかり猫づいている。 前者には著名な文化人の猫にまつわるエッセイが収められている。後者は鬱病に苦し…

なぜか休日そして出勤

ハッピーマンデーで月曜日ばかりが休みになると困る職場ゆえ、今週は月曜日と水曜日が入れ替えになって、今日が休業日とあいなる。ところが、来月上旬に開催される所属部署の大きな催事のリハーサルが入った*1。むむぅ。確かに顧客のいない時しかできないの…

囲碁はできない

ボードゲームの類にはほとんど縁がない。将棋は駒の動かし方を知っている程度、麻雀は大学生の頃にやったきりでほとんど忘却の彼方に、そして囲碁はまったく知らない。特に理由はなく、単におもしろがることができなかったということだろう*1。 今日、通常勤…

カルロスを求めて汗だく

家のあれやこれやをやっつけて、猫と遊んでから、せっかくのよい天気を無駄にしないために、自転車で散策にでかけた。前日にカルロス・クライバーの指揮するバイエルン国立歌劇場管弦楽団のベルク「ヴォツェック*1」が入荷しているという情報を得たので、梅…

なんということもなく

週末の二日は大阪でぼんやりと過ごす。映画3本、F1日本グランプリなどを見る、自転車に乗って近所を散策する、好きな本を読む、ちょっとだけ仕事もする。ありがたいと思う。

手帳のこととか

東京で勤めるようになってから、ずっとモレスキンのダイアリーをスケジュール帳として使ってきた。機能云々よりもあまたの伝説に彩られたこの手帳の物語に惹かれてのことだった。 単に予定を書き込むだけではなく、食事や買い物をした店のレシート、新幹線の…

回答と解答は別物

村上春樹がノーベル文学賞を取り逃した夜、彼の新作インタビュー集を読んでいる。 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』(文藝春秋)には1997年から2009年までに国内外で村上の受けたインタビューがまとめられている。この時期に書かれた作品を時系列で…

iPhoneでフィットネス?

天高く馬肥ゆる秋を待たずして肥えてしまっている今日この頃。町田から世田谷に移ってから二年半、どうにも成長期を迎えてしまって困ったことになっていた。これで自転車に乗らず、散歩にも行かなかったら、ものすごく恐ろしいことになっていただろうと、容…

経堂へふらり

通常業務を終えて帰宅する。経堂に先月末オープンしたアイバンラーメン*1の新店舗に行ってみることにした。 路地に張り付くような長細い店は小綺麗で感じがよい。女性客がとても目立つ。さもありなん。ラーメンもさらっとしていて、同じような印象を受けた。…

君に届け

蒼井優、麻生久美子、上野樹里、伊藤歩らを主演とする映画を作ってきた熊澤尚人。羨ましいというか、目の保養をさせてくれてありがとうというか、ずるいぞこらというか、そんなキャスト選びである。そして最新作では多部未華子を真ん中に据えた。これはもう…

きょうのできごと

本業がらみの大きな催事のために、今日も朝から京都に赴く。 電車の中では『君に届け』を読み耽る。 国勢調査投函。 催事の前に新しいプロジェクトのための打ち合わせ会を持つ。これから三年くらいかけていいものを作る。 催事。ひとつ抜群に面白い発表があ…

京都、そして終戦

この週末は京都で本業がらみの催事や会議がある。普段よりも早起きをして新幹線の人になる。車内では、よしもとばななの『もしもし下北沢』を読み切り、椎名軽穂の『君に届け』を楽しんだ。降り立った京都はとても暑い。本当に今日から十月なのだろうか。 夕…

京都でいいものを見たい

半年に一度、京都のよいものを見せてもらえる催事がまた巡ってくる。 平成22年度 第46回京都非公開文化財特別公開 11月上旬は忙しいことになりそうである。まずは金閣・銀閣と並ぶ京都三名閣とされる西本願寺の飛雲閣(国宝)はぜひとも見に行きたい。それか…

天国と地獄

[DVD]" title="天国と地獄 [DVD]" class="asin">黒澤明監督作品。1963年に公開された。身代金目的の未成年誘拐事件を推理サスペンスドラマとして描く。なんとなく安普請な2時間ドラマにでもありそうな設定ではあるが、そこは黒澤、あちこちに仕掛けを作って…

ばななとはるき

避けがたくやりきらなければならない仕事のために、傘を差して仕事場に赴く。雨が冷たい。暗くなるまで人少なな場所で資料を読んだりコピーを取ったり赤ペンを走らせたりキーボードを叩いたり、そんなことをしていた。 帰りに松陰神社通り商店街にある書店で…

東京スカイツリーを見に行く

2012年春に開業予定の東京スカイツリーは、今日までで470mの高さになっている。完成すれば634mになる。およそ4分の3くらいであろうか。世田谷にある職場自室の窓からもよく見えている。 天気もいいし、自転車で足下まで行ってみることにした。 ポケロケに…

渋谷でお仕事の人になる

渋谷にある同業他社で一日会議のようなものが開かれた。4年間続くプロジェクトの最終年度の大きな催事である。 午前中に司会のようなものというか、司会そのものを仰せつかって、しどろもどろになりながら、なんとか大過なく終える。小過はあったけど(冷や…

奈良の至宝

奈良国立博物館*1で開催中の二つの特別展では、いずれもこの旧都に残る珠玉の仏像を拝むことができる。 今夏、旧帝国奈良博物館本館(重要文化財)はなら仏像館と名称を改め生まれ変わった。その開館記念展「至宝の仏像*2」は、奈良博所蔵あるいは寄託されて…

iPhoneにATOK

iPhoneの日本語環境はかつてのことえり@MacOSを思い出させるような誤変換、珍変換をしてくれる。それをおもしろがるくらいの余裕はある。でも時々イラッとさせられることは否定しない。特にあってしかるべきものがまったく出てこない時は、画面に向かって小…

自転車ドナドナアナウンス

もう使わないだろうなと思われるものを整理して、少しは身軽になろうとしている。今日は自転車を減らすべく、以下のお知らせをする。なおこの取引は現実の私をご存じの方とそのご友人に限らせていただきたい。あしからずご了承ください。

相手はいつもより年若

新規顧客獲得大作戦の前振り催事で活躍する。夏から秋にかけてのこの時期は毎月のように誰かが要員として駆り出されることになる。私は今月と来月の出番とあいなる。汗をかきながらプレゼンのようなものをし、おやつ時頃に解放された。 遠出するには遅い時間…