本
夕方に世田谷で会議が一つ入っていた。それまでは家で仕事をする。鶴川の職場自室からは当面必要な資料類をすべて持ち出してきている。3月半ばの移転までは不便な状態が続くけれど、致し方なし。おやつ時に無印良品に注文していたタンスが届いた。さっそく…
マシバシイネツルカモが見つけられなくて、大吉に向かう途中、松陰神社前商店街の本屋に立ち寄る。阪急電車今津線が舞台の小説、有川浩の『阪急電車』(幻冬舎)を買おうと思って手を伸ばしたところ、すぐ横におもしろそうな本が平積みになっている。その名…
今期の芥川賞と直木賞が決まった*1。 川上未映子は人としてとてもおもしろそうな匂いがする。「樋口一葉へのオマージュ」という受賞作はぜひ読んでみたい。単行本は高いから「文藝春秋」に載るのを待つことにしよう。今回の候補作の中では山崎ナオコーラの『…
そろそろ部屋の片付けを始めないとな、まずは積んだままの本をなんとかしよう、あ、なんだ、これは、忘れたままではないか、少し読んでみるか、嗚呼、愉快愉快、もうちょっともうちょっとと本来の目的をすっかり忘れて、山崎ナオコーラの『カツラ美容室別室…
草思社*1が民事再生法の適用を申請した*2。草思社といえば、私などは徳大寺有恒の『間違いだらけのクルマ選び』シリーズを思い出す。人によっては斎藤孝の『声に(以下略)』を思い出すかもしれない。私は読んでいないから知らない*3。あれだけ胡散臭くもベ…
この夏に観たドキュメンタリー映画「選挙」の主人公、山さんこと山内和彦氏が自身の選挙活動と議員生活を綴った書を刊行した(らしい)。『自民党で選挙と議員をやりました (角川SSC新書)』がそれである。今はもとの切手商に戻り、本業、講演、家事、子育て…
接尾語「め」の不自然な使用についての苦言が、昨日届いた『問題な日本語 その3』(大修館書店)に載っていた。形容詞語幹に接続する用法が急速に拡大して、形容詞連体形に付くようになったこと*1、さらには一部の副詞や形容動詞語幹に付くようになったこと…
本谷有希子が二ノ宮知子*1にインタビューしている*2とあっては見逃すわけにはいかないと勝手に盛り上がる。『イママン』(駒草出版)は本谷が担当していた「オールナイトニッポン」での「今、マンガ家さんに会いにゆきます*3」というコーナーを一書にまとめ…
新百合ヶ丘のHMVに村治佳織の新作DVDを探しに行ったところ不発に終わる。なんで? ぷんすかと怒りながら売り場をうろついていると、上半身裸でのけぞるフレディー・マーキュリーの写真が目に突き刺さってきた。見ると、全盛期のクイーンのライブ盤ではないか…
ブックファースト梅田店で猫の本を三冊買う。村松友視『アブサン物語』(河出文庫)、保坂和志『猫に時間の流れる』(中公文庫)、町田康『猫のあしあと』(講談社)。町田康のは傑作『猫にかまけて』(講談社)の続編である。それから青山七恵の『窓の灯』…
朝からバリウムを飲んで一日中お腹の具合がおかしかった。胃も腸も膨れきっている感触が気持ち悪い。 明日明後日の天気が悪いという予報が出ているため、夕方から自転車で走りに出た。ポケロケに乗るのは十日ぶりである。行き先を特に決めずにでかける。鶴見…
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋)を読み終える。あの村上が己の半生を振り返るようになったのかと感慨深く思った。村上春樹、当年とって58歳。 村上が長距離走を若い頃からの習慣としていることは、ファンの間で広く知られて…
外に出向く気にならない空模様ゆえ、日がな一日家の中でダラダラと過ごしてみた。いや、過ごしてみたというような積極的なものではなく、無為のうちに時間が過ぎ去ったということである。ソファに寄りかかって内田樹の『村上春樹にご用心』(ARTES)を読んで…
日に一度、bk1*1の新刊ページを眺めては、せっせと買い物カゴにほしい本を放り込んでいるが、東京に来る以前は新聞の広告欄や書評欄も大切な情報源だった。こちらでは新聞は取っていないため、せいぜい職場のとある場所*2でさっと眺めるくらいであり、それと…
絶好の行楽日和という予報だったので、多摩川サイクリングロード*1で羽田空港まで行ってみようと思っていたのに、目覚めたのがとんでもない時間*2になってしまって断念する。なんだか。青空がもったいないから、ポケロケに乗って、鶴見川周辺を20キロほど走…
Google mapのおもしろさはいまさら言うまでもない。むやみにあちこちの場所の航空写真を眺めては、その場所に思いを馳せる。ささやかな旅情*1に浸る瞬間でもある。いささか大袈裟な物言いともなろうが、俯瞰することによるドラスティックなパラダイムシフト…
火曜日の消耗度が高いせいか、水曜日は無気力に過ごしてしまうことが多い。引き籠もって仕事をしていたら、黒い猫が荷物を二つ抱えてやってきた。 まずはbk1から仕事関係の本とともにお楽しみのものが何冊か。柴田文彦『Mac再発見の旅』(アスキー)、『東京…
ブルーノート東京ではその日のステージに合わせた「ワンナイトスペシャル」というカクテルが用意される。昨日はロゼスパークリングワインに梨のソルベが入っているカクテルだった。名前は「CHICK-O-ROMI」というらしい。そのままじゃ。思ったほど甘ったるく…
結局、17日まで練馬美術館でやっていた「山口晃展」に行けずじまいとなる。6月に上野の森美術館で開かれた山口と会田誠の展覧会も行けなかったし。 口惜しいから、高価ゆえ買うかどうか迷っていた会田の『MONUMENT FOR NOTHING』(グラフィック社)を注文し…
asin:B000VLOAVS:image「MacPower」(アスキー)が今日発売の10月号を最後に休刊する。復活することもあるかもしれないが、おそらくこのまま廃刊となるのだろう。 かつてマック系雑誌御三家といえば、「MacJapan」(技術評論社)に「MacLife」(BNN)、そし…
祝日だが、普通に出勤。特定の曜日だけが抜け続けると、数合わせに困るシステムになっているので、くだらないハッピーマンデーなどは無視である。週の半ばに祝日を迎える幸福感を国会議員どもは知らないのだろう。まぁいいや、とにもかくにも今年度下半期が…
朝から新宿に出て仕事関係の知人と会い、あれやこれやと打ち合わせをする。お昼過ぎに職場へ。ここからいつ果てるともしれない会議スパイラルに突入する。あまりのスパイラルっぷりに思わず眠気に襲われて意識を失いそうになるも、なんとか最後の一線で踏み…
雨に降り込められて外出する気にもなれず、積み上げてあった絲山秋子の『逃亡くそたわけ』(講談社文庫)を手に取ったところ、仕事そっちのけで読み耽ってしまう。退屈極まりない精神病院から二人の患者が脱走し、福岡から鹿児島まで車で逃亡を企てるのであ…
近頃、和モノに凝っている「BRUTUS」が最新号では国宝を特集している。知識を得るというよりは眺めて愉しむのにちょうどよい作りである。屏風絵の全体像を見せるために、幾重にも折り曲げた頁をばらばら広げさせるなんて、よく考えていると思う。ちなみに「B…
犬をかかえたわが肌には毛が無い それはまぁそうだろう。 なんにもたべるものがない冬の茶店の客となる たまに「なんにもたべるものがないまずい店の客となる」ことがあるのだが、風流さにおいて歴然とした差がある。 蛙が手足を張り切て死んでゐる 嫌な死に…
牛だと思ったら豚だったり、豚だと思ったらダンボールだったりと、近頃は肉を巡るニュースがやたら多い。そういえば某ハンバーガー・チェーン店の肉は猫だという都市伝説もあったっけ。いずれにせよ、生きた動物が肉となり我々の食卓に上るに至る過程で、我…
街の書店に行くと蒼井優がたくさんいて悩ましい。駅でも電車の中でも悩ましい。蒼井優を見て私のことを思い出してくれる奇特な方もいるようで、ありがたいやら恥ずかしいやら。ともあれ憂鬱な梅雨空もそれだけで晴れ晴れとしてくるように感じられるから不思…
今期の芥川賞と直木賞の候補作が出揃った。新しい人が多い。17日に発表。文藝春秋のお商売とかそういうことはひとまず置いておいて、ちょっとだけ楽しみがある。 http://www.asahi.com/culture/update/0705/TKY200707050002.html
針穴カメラを一気に普及させた「大人の科学」の最新号*1の付録はカラクリ人形である。誰もが一度は見たことがあるであろう、小癪にお茶を運んで去っていく憎いアイツである。店頭で見つけてしまってぐらぐらと心が揺らいだのであるが、次号の予告*2を見てさ…
最新号*1を書店で手に取ってみた。巻頭でピストの特集をしている。案の定ノーブレーキの街乗りピストがあれこれ出ている。どうなんだろ、これ。 *1:http://www.brutusonline.com/brutus/