地上と空の間の写真

新宿駅からゴールデン街を抜けた先にある新宿眼科画廊で開かれている岡本明才個展「CAMERA」*1を観てきた。 岡本氏は巨大なカメラオブスキュラを制作し、その中の風景をデジタルカメラで撮影するなど、意欲的に針穴写真の新しい手法を試みている。今回は地上…

ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

世評の高い「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を撮ったヴィム・ヴェンダースが、前衛舞踏家兼芸術監督兼振付家と長きにわたって親交を持っていたことは知らなかった。そういう繋がりの意外性がこの映画を生み出した。2009年にピナ・バウシュが急逝した後…

会議の後に漫画を買って帰る

2月から3月にかけては新規顧客獲得大作戦の真っ最中で、その関係の会議が目白押しである。それに加えて恒例のエンドレス会議もある。今日はそういうのがドカドカと重なってきて、朝から覚悟を決めて出勤した。 そしてお尻がお亡くなりになった。いつもの会…

忙中閑ありといきたいところ

ここのところは家と職場の間を行き来して、お尻に火のついていない仕事をちまちまと進めている。4月からはどうにも自分の時間がなくなってしまいそうなので、今のうちに進められることをやっておかなければならない(ようで哀しい)。 その傍らで、新しい玩…

きょうのできごと

このところ、朝方の冷え込みがきつくて、それで目が覚める。が、二度寝するから早起きにはならない。 限りなく昼に近い時間に起きる。自転車に乗りたい気分は冷たすぎる空気に押しつぶされた。 とりあえず布団は干した。 職務命令だと脅しをかけて強要してい…

古めかしくて萎える

京都から東京へ戻ると、今週水曜日にリリースになったものがドカドカと届いていた。 月末に解散する東京事変のライブアルバムやブルーレイ映像の出来のよさに胸を熱くし、上原ひろみのフランス(MARCIAC)公演映像で感激を新たにしたりする。そして四十八人…

底冷えの京都観光

世間のチョコレート戦争をよそに、年度末で契約期限満了を迎える(予定の)顧客たちと、二日間の京都観光をした。東日本の出身者が多いため、まったく京都に来たことがないとか、修学旅行でわけもわからず有名どころをいくつか連れ回されただけとか、そうい…

代官山の新しい本屋さん

緑のセイレーンでおなじみのシアトル系コーヒーショップでアルバイトをする顧客に、代官山にすごく素敵な系列店ができたから行ってみてくださいと言われた。その時は「そのうちにね」とかなんとか言いながら聞いていたのだけれど、あとから調べてみると、TSU…

忍び寄る魔の手

くだらないことしか書かないと決めているこの場所に、政治の話を載せることはめったにない。でも生まれ育った大阪がめちゃくちゃになりそうなのを見ていると、少しくらいは「小賢しい小役人」の悪行を暴き立ててもいいかと思う。 現大阪市長が市職員の選挙や…

可愛いよ、林檎

まだまだ咳が治まらないので、今日の会議もお休みさせてもらうことにした。今週末はじっと寓居で静養する。来週は年度末で契約の切れる顧客たちとの京都旅行があるし、大阪に戻れば、受験生が家にはいる。早く治さないとな。 ただ咳き込む以外の症状はなく、…

風邪ひき

いつ以来かわからないくらい久しぶりに風邪をひいた。少なくとも東京で仕事をするようになってからは一度もひいていないから、7年以上が経っていることは間違いない。 1週間ほど前から喉がちりちりして、鼻水が少々という状態が続いていたのだけれど、昨晩…

草間の水玉に酔う

国立国際美術館(大阪・中之島)で開催中の「草間彌生 永遠の永遠の永遠」を見てきた。御年80を越える草間であるが、これまでの活動を回顧するものではなく、2009年以降の新しいシリーズ「わが永遠の魂」をメインに据える意欲的な展覧会である。これに2004年…

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る

ミリオン連発で年間のCDチャートの上位を独占し総売上枚数で新記録を樹立、ライブや催事を開けばチケットはたちまちプラチナ化する、派生ユニットもどんどん売れる、テレビやラジオで彼女たちの姿や声に接しない日はない、そして年末に業界最大の音楽賞を受…

ヒミズ

どこまでもテンションの高いまま物語が進行する。常に何かしらの緊張感が漂い、やがて息苦しいほどの感情の塊となって、胸につかえる。「普通」に生きることを望む2人の中学生が、いやも応もなく大きな力に巻き込まれていく。「普通」に生きることのなんと…

やはりそうなるか

今年の新規顧客獲得大作戦の成り行きを見守っていると、明らかに関東圏が避けられていることがわかる。ここ数年来続いている地元志向に加えて、震災や原発の問題がどうしようもなく立ちはだかっている。そりゃ、あれだけマスコミが騒ぎ立てたら、よほどのこ…

連日の酒宴

今年度下半期の通常業務も終盤戦となり、昨日今日と特に密な関係を築いている顧客たちと、酒宴を開くことになった。普段はほとんど酒類を口にしないので、2日続けてアルコールを摂取するのは極めて珍しいことである。もっとも酔うほどは飲まないけれど。 今…

さっしーかしゆかを一日で

今日のために、期限のある仕事は何が何でも終わらせておこうと、正月に誓った。結局、前日に仕上げたので、ぎりぎりという不細工なことになってしまったが、それでも肩の荷を降ろしたことには違いない。指原さんと樫野さんを一日で楽しめるなんて、まずない*…

きょうのできごと

寒い。青空が目に染みるほどで、掛け布団を干すことにした。 マンション全体の消防施設点検で業者が訪ねてくる。そのために「土曜日にはありえない時間」に起きたのだった。異常なし。 前夜に仕上げた締切のある文章を最終チェックする。いくつか手直しし、…

見張り張り切る

顧客たちに半期の落とし前をつけてもらう日。こちらは前から横から後から彼らの姿を観察するのみである。まったくくたびれることはないけれど、この後、わが肉体の一部だけが酷使されることになる。 職場の日陰になっているところには、まだまだ雪が残ってい…

テレビの中のグールド

昨年末に手に入れたグレン・グールドの映像作品を少しずつ見ている。「On Television: Complete CBC Broadcasts 1954-1977」というDVD10枚のボックスセットで、グールドがカナダ放送協会の制作する番組で演奏し、後に保管されていた19時間以上の映像(未発表…

目がしばしばする

この週末は週末ヒロイン*1、ではなく、積み上げたままになっていた大量の書類を読む作業をしていた。いずれも3月末で契約期間の切れる顧客から提出されたもので、うまくいけばいいのだけれど、うまくいかない人は自動的に契約延長という不幸な事態とあいな…

幸せな気分に浸る

目覚めると外は雪景色だった。屋根とか車の上だけだけど。それでも見慣れた景色がいつもと違うことに新鮮な気分をおぼえる。 さて、毎度おなじみエンドレス会議の金曜日だった。ひたすら耐える。 そして帰宅したら、お楽しみがドカドカと届けられていた。指…

木曜日の業務終了

プレゼンのようなもの3連戦のハードな木曜日も、今日が今年度の最終となった。もっともハードと言っても、それは体力の部分だけであって、エンドレス会議や肩の荷会議に較べると、断然好ましく気分もよい。小難しい顔をしたお偉いさんを相手にするより、顧…

忘れがちなので記す

行きたいものを忘れると「困る」「哀しい」ので、備忘録として記しておく。歌川国芳展のことは、今日、某国営放送で放映された特別番組で思い出した。で、まさに今日、前期が終わってしまっていたのだった。嗚呼。ほとんどの作品が入れ替えになってしまうの…

熊のように

年末年始の慌ただしさが一段落したと思ったら、もう半月が過ぎ去っている。期限を区切られているものをいくつか抱えているため、ぼんやり過ごしていたわけではない。きっと。たぶん。 土曜日から戻っていた大阪では、髪を切りに出かけただけで、あとは猫と遊…

両者の違いに吹いた

スティーブ・ジョブズが後継者のティム・クックに贈った言葉。 ただ、当のジョブズ氏は後任の最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏に最後にこんな言葉を贈ったという。「自分が正しいと思うことをしなさい。彼(=ジョブズ氏)ならどうしただろう、と決…

激しいかるた

噂を漏れ聞いて、そのうちにと思っていた末次由紀の『ちはやふる』(講談社)を、年末年始の緩い時間にまとめて読み切った。競技かるたもマンガになるのだ。 何の取り柄もないと思っていた少女が、周囲の人たちと接するうちに、自らの内にある才能と情熱に気…

寒風に吹かれ立川

午前中にひとつプレゼンのようなものと闘う。前日に二つほどこなしていたけれど、あっちは座りっぱなしでよかったから、さほどの疲れはない。今日のは大きな部屋で立ったまま、話し続けるので、年末年始で鈍った体にはきつかった。明日は三つある、大丈夫か…

ゆっくり再起動

さて新年になって通常業務が再開した。とはいえ、プレゼンのようなものをするのは今週と来週のみで、その後は右手の円運動と顧客獲得作戦、諸々の会議などが待ち受けている。 その前に期限が切られているものがいくつか……。資料を右から左に移して何かを成し…

もしドラ

原題「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が長いから、エントリーのタイトルは略称に従う。 もはや筋とか演出とか、そういうのはどうでもいいのだろう、四十八人衆の顔*1が出ていること自体に意味があるに違いないと…