2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

青春☆金属バット

ダメダメな人*1ばかりが登場する。でも彼らにはささやかながらも等しく生き抜くための意地がある。もっともその発露の仕方がDVであったり、集団リンチであったり、強盗であったり、放火であったりというのはどうかと思うが、たぶんそれは映画(原作漫画から…

字幕屋さんの苦労

外国語にとても弱い私は洋画を見るときに字幕を追いかけるのに忙しい。でも明らかに「それはどうなんや」「もっと何か言うてるやろ」と思うような字幕にイライラさせられることも少なくない。自分の語学力のなさを呪う瞬間でもある。 太田直子『字幕屋は銀幕…

ホンダF1

今年のホンダF1のスポンサー、Google Earthかと思ったよ。 http://www.honda.co.jp/F1/news2007/08/

さくらん

金魚と桜、そして赤と黒。蜷川実花の写真の重要なモチーフが、この映画でも効果的に使われていた。あたかもニナミカの写真集が動いているかのような印象である。人工的な金魚の美しさを花魁のそれと重ね合わせ、水槽(吉原)の中でしか生きていけないモノの…

四谷からさくらんへ

去年の夏から計画を進めていた針穴写真ユニット「針穴魂*1」。その初めての写真展の打ち合わせをするために、ギャラリー*2のある四谷に赴く。人様の写真を見るために行くのではないので、柄にもなくえらく緊張してしまう。三人の写真を見てもらい、あれこれ…

町興しに励む

昨日の日記、手違いで吹っ飛ばしてしまった。たいした内容でもない*1ので、無駄な抵抗をすることもなくあっさり諦めた。 懐かしい「シムシティ」がNintendoDS版として発売された。マック版でアホみたいに熱中していたのはもうずいぶん前の話である。今日の午…

今日の買い物

DS用町興しゲーム*1 長年の憧れの君*2@花見の頃にやってくる *1:http://simcity.jp/ds/pc/index.html *2:http://www.bikefriday.com/node/1591?styleId=

青山七恵『ひとり日和』

「文藝春秋」2007年3月号に掲載されている芥川賞の選評をまとめてみた。 青山七恵、圧倒的。「私には、いささか退屈」とした山田詠美、「しかし何かが足りない」とした池澤夏樹の二人以外、ほぼ全員が好意的に読み、受賞作として推薦している。 母親が中国に…

寿司とか「サイスポ」とか

友人に回らない寿司屋@茨木市に連れて行ってもらう。たぶん一人でなら入れないと思われる敷居の高さを感じたが、通い慣れると気分よく食事ができそうな予感がする。住み始めてまもなく二年になる鶴川あたりでこんな店があるといいのに。単に私が知らないだ…

ちょっと違う

安藤裕子の「shabon songs」と上原ひろみの「Time Control (Hybr)」。二週連続で大好きなアーティストが新作をリリースする幸せを噛み締めながら、おや、どうも勝手が違いますぞ、ともの申したくなるような出来具合であった。もちろんいい悪いではなく、私の…

丸いポスト

確定申告がめんどくさいとつい日記に書いてしまう小市民です。朝、目覚めたら、「ああ、書類がすっかりできあがっているよ、妖精さん、ありがたう」ということになってはくれまいか(妄想終了)。 さて、その確定申告の書類作りに手間取って、時間だけがぐん…

日常の向こう側

降りしきる雪かと見紛うほどの無数の白い蝶が舞い踊る緑豊かな平原で、二人の青年が何かに興じている。彼らはひしゃげた円筒状の物体の上によじ登っていて、何も疑うことなどないかのような表情である。脇にはその風景にはいささか不似合いな金属の蓋のよう…

雨の大阪で買い物

東京を出るときは青空だったのが、西に向かうにつれてどんどん厚い雲に覆われていく。京都に着く頃には雨模様だった。新大阪から梅田に出て、少しウィンドウショッピングなどを楽しむ*1。タワーレコードで『のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)』…

初めての電子辞書

電子辞書が来た。初めて使う。これまであまり必要だとは思わなかったが、同僚の多くがちょこちょこという感じで便利そうに使っているし、出入りの業者がものすごく割り引いて販売してくれるので、ろくにメーカーや機種を検討することもなく、勧められたもの…

綿矢りさ『夢を与える』

青山七恵の『ひとり日和』が読みたくて、「文藝春秋」3月号を買ってきた。ほぼ同じタイミングで単行本が刊行されているけれど、読むだけならこっちの方が安いので雑誌にした。それに芥川賞の選考委員の選評とか、石原慎太郎・村上龍・綿矢りさの鼎談も掲載…

N700系

この2年間ですっかり東海道新幹線のヘヴィ・ユーザーになったわけであるが、古い100系から初代のぞみとなった300系、宇宙ロケットのような500系、現行では最新型になる700系まで、いろいろな型の列車に乗ってきた。熱心な鉄道マニアでもないので、どれに乗…

スリラー

昼までに提出しなければならない書類があるので、朝一番で出勤する。顧客のほとんどいない職場は閑散として、なんだかものわびしく感じられる。書類を出した後、自室で調べ物とか別の書類の整理とか読書とかキーボード乱れ打ちとか居眠り(笑)とかしながら…

家に籠もる

明け方まで本を読んでいたら、起きる時間がとんでもないことになった。まぁいいか。昨日買ってきた食材でビーフシチューを作った。煮込む時間がかかるだけでそれほど手間はかからない。いい感じに完成する。それはそうと、仏鉄鍋の内側の一部が曇ってきたの…

今日の自炊くん

前夜の睡眠不足を取り戻すべく思い切り寝たからか、起きると頭痛が(爆)。今日は顧客獲得大作戦最終日である*1。出番は午後からの会議だけなので、ゆっくりとした時間に出勤する。小田急梅ヶ丘駅近辺は「せたがや梅まつり*2」が絶賛開催中で、家族連れに混…

眠いまま東京

遅い朝の会議に間に合うように大阪を出発する。前夜3時に床に入った時点で睡眠不足確定だが、なぜか寝付けず、しかも猫が起こしに来たりして、たぶん1〜2時間くらいしか寝ていない(はず)。新幹線で寝ればいいやと割り切って出発したものの、昨日買った…

おみやげほしい

近所の書店で「もっとクラシック音楽を!」という特集を組んでいる「L magazine」2月号の隣に「京阪神おつかいもの手帖 〔2007年〕 (エルマガmook)」(京阪神エルマガジン社)という雑誌が並んでいた。大阪・京都・神戸その他関西各地のおみやげによさそう…

マッチポイント

先週、東京でDVDを借りて見たのに、つぶやくのを忘れていた。 元プロテニスプレーヤーが引退後にうまく上流社会に迎え入れられるが、義兄の元婚約者との秘められた関係から抜き差しならない立場に追い込まれていく。家庭内でドロドロとした猜疑心はまったく…

生温く過ごす

しばらく家を空けていても、猫はちゃんとこちらのことを覚えていて、夜中にふらりとやって来て布団に潜り込もうとする。小腹がすいたら甘えた声ですりよってきておやつをもらう。遊びたければ足下で転がる。とまぁ、そんな具合で「俺ってなつかれているなぁ…

仲良し三人組

二週間半ぶりの帰阪。この半月はatcyさんの写真展で楽しい気分を味わえたことを除き、総じて神経を使う事務仕事や肉体労働が多くて、いつもよりくたびれた*1。新幹線の中で綿矢りさの新作を読みたかったのだけれど、まだ書店に並んでいなかった。仕方がない…

瀬尾まいこ『幸福な食卓』

映画と原作の違いが気になるので、遠い方の職場に行く前に鶴川駅前の書店で買って読んだ。結論。なんで小説のように脚本を作らないのだ。小説だときちんと家族の物語になっているし、父も母も兄も一人の人間として描き込まれている。それらが映画ではすべて…

ネタ拾い

パスモ登場*1 東京の鉄道事情があまりにも複雑すぎて、都心に出るときにはいまだに路線図が手放せない。そしてそれ以上に困るのは切符が買えないことだ。行きたいところまでどういう買い方をすればいいのかがまるでわからないのだ。いや、小田急一本とかだと…

幸福な食卓

「ウナコーワもろこしヘッド」という虫さされ薬のCM*1に、オレンジ色の服を着て変な踊りをする若いのか老けているのかよくわからない女性がいた。その人が映画「幸福な食卓*2」の主演を務めた北乃きい*3であることを、ついさっき知った。あまりの別人ぶりに…

胡散臭い恵方巻

恵方巻なんて子どもの頃からまったく知らなかった1960年代生まれの大阪人です。 生まれも育ちも大阪なのだけれど、節分に決まった方角に向かって巻き寿司を食べる習慣などまったくなかった。という話を先週のatcyさんの写真展の折にしきはんさん@江戸っ子に…

グエムル 漢江の怪物

カンヌでも評判だったという韓国産パニック映画だが、何に対して本気なのかがいまいち掴みにくかった。パニックで怖がらせたいのか*1、人間ドラマを描きたいのか、気味の悪い怪物*2をCGで大暴れさせたかったのか、それともギャグまみれにしたいのか。得体の…

それでもボクはやってない

混んだ電車では両手で吊革につかまるようにしている小心者です。 痴漢犯人に間違われた若者の、事件発生から逮捕、勾留、裁判、判決までの一年間を描く。ここには躍起になって窮地を救おうとする正義漢*1も、極悪非道の悪人もいない。どの人もいつものように…